意外と士業が知らない相続のこと– category –
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相続相談事例集:登記されていない建物の相続
銀行の担当者から「お客様を紹介したい」との一報が入りました。 銀行の応接室でお話を伺ったところ「妹(京子さん)が亡くなりました。夫が既に亡くなっており、子供もいないため、自分たち兄弟8人が相続をすることになったものの、亡き妹は京都、他の兄... -
相続相談事例集:不動産の手続きに四苦八苦
お母様が亡くなられ、相続人はAさんと弟のBさんの2名。 相続財産である不動産の取り扱いに、なかなか時間がかかりました。 理由は、 ①隣地の学校に売却する予定の不動産があり、誰が相続して売却益を得るのか ②相続する土地上にBが建てた家と貸家があるが... -
相続相談事例集:同居の息子が結婚していたなんて 知らなかった!
今回の相談者は、ご長男Aさん(60代)を亡くされたBさん(80代女性)で、ご主人(後夫で相続人ではない)と共に3人で暮らしておられました。 Aさんは独身でしたので、相続人は直系尊属であるBさん一人です。 手続きの準備のために、ご自身でAさんの除... -
相続相談事例集:お墓の中で65年。生きていた長女の戸籍
ご兄弟が亡くなられて相談に来られたAさん(相続人)。 戸籍を確認すると、戦時中に亡くなっているはずの長女Bさんが、戸籍上今も生存していることになっていました。Bさんの除籍謄本が無い状況では、相続手続きができません。 市役所担当課に出向き事情を... -
相続相談事例集:相続預金の解約が簡単になる魔法の方法
子供のいない夫婦のご主人が亡くなりました。ご主人には兄弟がたくさんおられ、相続人は奥さんとご主人の兄弟や甥姪計8人になりました。 ご主人は病気で亡くなる3日前に「全財産を妻に相続させる」という自筆の遺言書を書いており、それに基づいて相続の... -
相続相談事例集:離婚してくれなかった妻
Aさんにはフィリピン国籍の配偶者Bさん、前妻との間の子Cさん、AさんとBさんの子Dさんがいます。Bさんは、10年ほど前から、本国と日本を行ったり来たり。日本語もあまり通じず、ここ数年はほとんどDさんを連れて、本国に帰ったままでした。 Aさ... -
相続相談事例集:付言事項があったからこそ
長期入院をしているBさんから、「長男は、家を出て行ったきり親の面倒を見ることもなく、連絡すらろくにせず、金銭に困ったときだけ頼ってくる。遺言を作りたいのだが、どうすればいいか」という相談を受けました。 このような場合、Bさんが請求すれば、... -
相続相談事例集:病床の夫の希望
奥様から、「病床の夫が遺言書の作成を希望しています」とのご相談をいただきました。余命告知を受けて、自筆で書くほどの体力もなく、困っているとのお話でした。 ご相談に伺うと、ご主人は心配そうな表情で「このままでは相続で揉め事が起きそうだ」とお... -
相続相談事例集:相続手続きは命がけ
お父様が亡くなられ、相続人である長男・長女・二男はいずれもご高齢。 相続財産は不動産・預貯金等3,000万円でした。 どういう理由なのかはハッキリしませんでしたが、「一周忌まで相続財産を自分が管理し、その後遺産を分けたい」という長男(70... -
相続人が手続き中に亡くなってしまうと・・・
96歳になるお父さんが亡くなり、相続人は72歳の息子Aさんをはじめ、ご兄弟4名でした。特に争いもなく、ほぼ法定相続分どおり均等に分けることになっていましたが、皆さん一つ一つの手続きがゆっくりで、通常の倍ぐらいの時間がかかっていました。 と...